志望理由書

早稲田SILS志望理由|AO英文SoP例文と書き方【人事10年監修】

学部別

早稲田SILS(国際教養学部)の志望理由|AO入試の英文SoP例文と書き方

「SILSの志望理由書、何を書けば受かるの?」「英語で書くって聞いたけど、日本語の志望理由書とどう違うの?」——早稲田大学国際教養学部(School of International Liberal Studies、以下SILS)を志望する受験生から、毎年最も多く寄せられる質問です。

SILSは早稲田の中でも英語による学位プログラムとして独自の選考プロセスを持ち、志望理由書の評価軸も他学部とは大きく異なります。この記事では、AO入試・一般選抜・推薦の3方式に対応した志望理由書の書き方を、合格者例文とNG例を交えて解説します。

本記事監修者:オープン添削 主任講師 上場企業 新卒採用10年|総合型選抜講師4年・指導100名以上|早慶上智MARCH合格者多数(詳細は記事末尾のプロフィール

この記事のポイント

  • SILSの志望理由は**「8つのアドミッションポリシー」のどれに自分が当てはまるか**を起点に組み立てる
  • AO入試(4月入学・国内選考)は書類審査+Critical Writing 120分+日本語エッセイ30分の3点セット
  • 英文志望理由書は**「結論先出し→根拠→将来像」のパラグラフ構造**が必須。日本語の起承転結は通用しない
  • 一般選抜・指定校推薦の受験生も面接で「なぜSILSか」を英語で問われる可能性がある
  • 「英語が好き」「留学したい」だけの志望理由はほぼ全員が書く=差別化にならない

目次


早稲田SILSとは|志望理由を書く前に押さえる3点

アドミッションポリシー:求められる「8つの資質」

SILSは公式サイトで求める学生像を明示しています。志望理由書はこのうちのいくつかに自分の経験・将来像を結びつけて書くことが、評価される最短ルートです。

SILSが求める学生像(公式の趣旨を本記事用に要約)

  1. 英語での学習意欲が高い学生
  2. 多言語対応能力または潜在能力を有する学生
  3. 複数分野で高い学力を持つ学生
  4. 批判的思考能力を有する学生
  5. 明確で正確な表現能力を有する学生
  6. 多様な文化・修学経験を持つ学生
  7. 新環境への社会的・心理的適応性がある学生
  8. 国際的視点から知的問題に取り組む意思がある学生

出典:早稲田大学SILS公式 学部概要(正確な表現と最新版は必ず公式で確認してください)

監修者からのアドバイス:8項目すべてに触れる必要はありません。むしろ2〜3項目に絞り、エピソードで深く根拠を示す方が評価されます。当塾で指導した合格者の多くは、「批判的思考能力」と「国際的視点」のように複数項目を1つの経験で接続していました。

学部の特徴:7クラスターと1年間の留学必修

SILSは特定の学問分野に縛られないリベラルアーツ教育を採用し、学びを以下の7クラスターから自由に組み合わせます(英語名は公式サイトに基づく趣旨)。

  1. 生命・環境・物質・情報科学(Life, Environment, Matter, and Information Sciences)
  2. 哲学・思想・歴史(Philosophy, Thought, and History)
  3. 経済・ビジネス(Economy and Business)
  4. 政治・平和・人権・国際関係(Politics, Peace, Human Rights, and International Relations)
  5. コミュニケーション(Communication)
  6. 表現(芸術・メディア)(Expression: Arts and Media)
  7. 文化・心身・コミュニティ(Culture, Mind & Body, and Community)

加えて、日本語を母語とする学生は1年間の海外留学が必修。コロンビア大学やオックスフォード大学を含む50ヶ国以上の協定校から選択できます。志望理由書では「7クラスターのどれを軸にしたいか」「留学先で何を学びたいか」を具体的に書けると説得力が一段上がります。

卒業後のキャリア:採用人事から見たSILS生の評価

SILS生のキャリアは外資系コンサル・金融、商社、国際機関、メディア、研究職と多岐にわたります。私が人事として採用面接で見てきた限り、SILS生は「英語ができる」より「英語で考え、英語で議論できる」ことを評価される傾向があります。志望理由書の段階から「英語を手段として何を成し遂げたいか」を書けると、入学後・卒業後の伸びまで見通せている受験生として評価されます。


SILSに響く志望理由のキーワード

カテゴリキーワード使い方の例
学問liberal arts / interdisciplinary / critical thinking「特定分野ではなく学際的に学びたい」
姿勢global citizenship / cross-cultural understanding「地球市民として課題に関わりたい」
スキルanalytical writing / multilingual / academic English「英語で論文を書ける力を身につけたい」
経験軸study abroad / volunteer / debate / model UN自分の経験を語る根拠に
キャリアinternational organization / global business / research卒業後の像と接続

これらの語彙は英文SoPでも日本語面接でも通用する共通言語です。早めに自分の経験と紐付けておくと、AO・一般・推薦のどれを受けるにしても応用が効きます。


入試方式別|志望理由書の要件と書き分け

AO入試(4月入学・国内選考)

SILSのAO入試は書類審査と筆記審査の2段階で行われます。

書類審査の主な提出物

  • Statement of Purpose(英文志望理由書)
  • 学業成績証明書(評定平均が一つの目安)
  • 英語資格スコア(TOEFL iBT / IELTS / 英検準1級〜1級など)
  • 活動報告書

筆記審査

  • Critical Writing(120分・英語)
  • 志望理由に関するエッセイ(30分・日本語)

ここでのポイントは、英文SoPと日本語エッセイの両方が課されること。英語で「論理的に主張できるか」と、日本語で「短時間に意図を整理できるか」の両面が試されます。

公式要項の確認は必須 字数指定や提出書類の細部は年度ごとに更新されます。出願前には必ず早稲田大学SILS公式の入試要項を確認してください。

AO入試(9月入学・国外選考)

9月入学は主に海外の高校で学んだ受験生が対象。出願書類はすべて英語で、エッセイ・推薦状・スコア(SAT/ACTやIB等)を含みます。日本国内のAO入試より英語比重が高く、推薦状の質も評価対象になります。

一般選抜

一般選抜では志望理由書の出願時提出は不要ですが、英語の試験では長文読解・英作文を通じて「英語で論理を組み立てる力」が問われます。また、入学後の面談やオリエンテーションで「なぜSILSか」を英語で説明する場面もあるため、自分なりの志望理由を整理しておく必要があります

指定校推薦

校内選考で1,000〜2,000字程度の志望理由書が求められるのが一般的です。校内枠は限られているため、評定平均の高さに加えて「SILSのAPに本気で合致しているか」が見られます。指定校でも英語スコアを重視する高校があるため、TOEFLや英検の取得を早めに進めましょう。

系属校・付属校推薦

早稲田大学高等学院・本庄高等学院・早稲田実業学校などからの推薦の場合、内部進学に加えてSILS固有のエッセイや面接が課されます。学院から進学する場合は「なぜ早稲田の他学部ではなくSILSなのか」を明確にする必要があります。


英文志望理由書の基本構造(パラグラフライティング)

英文志望理由書(Statement of Purpose、以下SoP)で日本人受験生がつまずく最大の原因は、日本語の起承転結で書いてしまうことです。英語の論理構造はまったく異なります。

Introduction(導入)

英文SoPの第一段落は、Hook → Background → Thesis Statement の3要素で構成します。

  • Hook:読み手の関心を掴む一文(具体的なシーン、問い、データなど)
  • Background:自分の文脈を簡潔に
  • Thesis Statement:「私はSILSで〇〇を学び、××を成し遂げたい」と一文で結論を提示

Body(本論)

本論は2〜4パラグラフ。各パラグラフはTopic Sentence → Supporting Evidence → Concluding Sentenceで構成します。

  • Topic Sentence:そのパラグラフで言いたいことを最初の一文で宣言
  • Supporting Evidence:自分の経験・活動・読書体験などを具体的に
  • Concluding Sentence:そのエピソードがSILSでの学びにどう繋がるかで締める

Conclusion(結論)

結論段落は Restatement → Future Implication

  • 序論のThesisを別の言い方で再提示
  • SILS卒業後にどんな価値を社会に還元するかで締める

日本語の志望理由書と何が違うか

観点日本語の志望理由書英文SoP
論理構造起承転結(結論は最後)結論先出し(PREP / Thesis-first)
主語主語省略OK”I” を明確に使う
表現控えめ・婉曲直接的・具体的
文体「〜と考える」「〜したい」“I aim to” “I will” の能動的表現
長さ感覚段落が長くなりがち1段落=1メッセージ

監修者コメント 採用面接で外資系・グローバル人材の英文レジュメを多数読んできましたが、日本人候補者で評価が分かれる最大のポイントは「主語Iを使い切れるか」でした。“I think” “I would like to” の連発は弱く見えます。“I aspire to” “I have committed myself to” のように、自分の意志と行動を主語に立たせる練習をしてください。


SILSの合格者例文と評価ポイント

:以下の例文は実際の指導経験をもとに本記事用に作成したサンプルです。英文例はネイティブチェック前提の構成ガイドとして読み、出願時は必ず英語ネイティブまたは専門講師の添削を受けてください。

例文1:AO入試 英文SoP(約500語)

Sample Statement of Purpose

When I first attended a refugee support workshop in my hometown of Yokohama, I assumed that “global issues” happened far away. That assumption shifted within ninety minutes. A Syrian student my age described how a single visa stamp had separated his family across three countries. I left that room understanding that the gap between “international news” and “the person sitting next to me” is much smaller than I had thought. That conversation became the starting point of my application to the School of International Liberal Studies (SILS) at Waseda University.

Throughout high school, I have committed myself to bridging that gap. As the leader of our Model United Nations club, I directed two annual conferences hosting over one hundred delegates from twelve schools. To prepare resolutions on refugee policy, I read primary documents from UNHCR and interviewed two NGO staff in Japan. I learned that producing a coherent argument in English requires more than vocabulary; it requires the rigor to structure ideas so that someone from a different cultural context can follow them in conversation.

SILS is where I want to deepen that practice. The interdisciplinary curriculum across the seven academic clusters allows me to study refugee issues not only through Politics, Peace, Human Rights and International Relations but also through Communication and Economy and Business. I am particularly drawn to courses that combine peace studies with media analysis, because public narratives shape who is allowed to belong. The mandatory one-year study abroad will let me observe how a different society frames the same issue, with a strong preference for a partner university in Europe or North America where refugee policy is actively debated.

Beyond academics, SILS represents the kind of community I want to grow within. The high proportion of international students means that daily conversations themselves become a form of cross-cultural training. The small-class seminars will push me to defend my reasoning rather than recite it.

After SILS, I aim to work for an international organization or an NGO that operates at the intersection of refugee policy and education. In the long term, I want to design programs that allow displaced young people to continue their academic trajectory, drawing on what I learn at SILS about how knowledge crosses borders.

The workshop in Yokohama taught me that the distance between “over there” and “next to me” is smaller than we tend to assume. SILS is the place where I can develop the skills, language, and community needed to act on that recognition.

日本語訳(要約)

横浜で参加した難民支援ワークショップで、シリア出身の同世代の青年がビザ1枚で家族が3ヶ国に分断されたと語った。その90分で「国際課題は遠くで起きている」という前提が動き、SILSへの出願を決意するきっかけになった。高校3年間で模擬国連クラブのリーダーとして100名規模の会議を運営し、UNHCRの一次資料を読み込みNGOの取材も行う中で、英語の議論には語彙以上に「異なる文化背景の相手が会話の中で追える論理構造」を組み立てる規律が必要だと学んだ。SILSでこの実践を深めたい。7クラスターの学際的カリキュラムにより、難民問題を「政治・平和・人権・国際関係」だけでなく「コミュニケーション」「経済・ビジネス」からも横断的に学べる。1年間の必修留学では、難民政策が活発に議論されている欧米の協定校を強く希望する。多くの留学生が在籍する日常そのものが異文化対応のトレーニングになり、少人数授業は自分の論理を「暗唱する」のではなく「擁護する」訓練の場になる。卒業後は国際機関やNGOで、難民の若者が学業を継続できるプログラムを設計する側に回りたい。横浜のワークショップは「向こう側」と「隣」の距離が想像よりずっと近いことを教えてくれた。SILSはその気づきを行動に変えるためのスキル・言語・コミュニティを育てる場である。

監修者コメント(人事視点)

評価できる点を3つ挙げます。①冒頭の “ninety minutes” “a single visa stamp” のような具体的なディテールで読み手の関心を引いている。②自分の経験を語って終わりではなく、「英語で論理を組み立てる規律」というSILSのAPに直結するスキルとして抽象化できている。③7クラスター・留学・少人数授業というSILS固有の制度を、自分の目的と紐付けて言及している。「英語が好き」「留学したい」で終わる志望理由書とはここが決定的に違います。

例文2:一般選抜・入学後の自己紹介エッセイ(日本語・約700字)

私が国際教養学部を志望したのは、「英語で学ぶ」のではなく「英語で考える」訓練を本気で積みたいからです。

高校2年でオーストラリアに3ヶ月留学した際、現地の生徒が議論の場で「結論を先に言う」「異なる立場を1つの文章で接続する」という習慣を持っていることに衝撃を受けました。日本の私の英作文は文法的には正しくても、論理の組み立て方そのものが評価軸に乗っていなかったのです。帰国後、私はディベート部に入り、月1回の英語ディベート大会で5回入賞しました。練習で痛感したのは、英語力以上に「他者の前提を理解した上で自分の主張を組み立てる」リベラルアーツの基礎体力が足りないということでした。

SILSの7クラスター横断カリキュラムは、まさにその体力を鍛える環境だと考えています。特に「政治・平和・人権・国際関係」と「コミュニケーション」を中心に、メディアが世論を形成する仕組みを学びたい。1年間の必修留学では、報道の自由度ランキング上位の国で公共メディアを比較研究したいと考えています。

卒業後はジャーナリズムまたは国際広報の領域で、「英語で発信する日本の文脈」をつくる側に回りたい。日本に関する報道が海外で誤って受け取られる場面を何度も見てきました。その隔たりを埋める一人になることが、私の長期的な目標です。

監修者コメント

一般選抜で出願時に志望理由書は不要ですが、入学後オリエンテーションや指定校選考のエッセイ、推薦書の根拠資料として、このレベルの整理は必ず役に立ちます。「3ヶ月留学」「5回入賞」など数字で具体化しているのが効いています。

例文3:指定校推薦の志望理由書(約1,200字・抜粋)

早稲田大学国際教養学部を志望する理由は、私が高校3年間で取り組んできた「日本文化を英語で発信する活動」の延長線上に、SILSのカリキュラムが完璧に合致しているからです。

私は高校1年から、地元の観光協会と連携し、外国人観光客向けに英語で寺社仏閣を案内するボランティアガイドを務めてきました。3年間で延べ80回、合計300人以上の海外からの来訪者と接する中で、痛感したことが2つあります。1つは「日本の文化を英語で説明することは、日本語で説明するより難しい」ということ。背景にある宗教観・歴史・社会構造を、別の言語の文脈に翻訳する作業が必要だからです。もう1つは「文化を語ることは、結局その国の現代を語ることになる」ということ。江戸時代の建築を案内するつもりが、観光客の質問は現代日本の宗教観や政治体制に及ぶことが多くありました。

この経験から、私は文化・歴史・政治・コミュニケーションを横断的に学ぶ必要を強く感じました。SILSの7クラスター制度は、まさにこの横断学習を可能にする仕組みです。中でも「文化・心身・コミュニティ」と「政治・平和・人権・国際関係」のクラスターを中心に、文化発信が政治的・社会的にどう機能するかを学びたい。1年間の必修留学では、文化人類学が活発な英語圏の大学で、日本文化研究のメソッドそのものを学び、帰国後に応用したいと考えています。

(以下略)

監修者コメント

指定校推薦で評価される志望理由書の典型例です。①3年間継続した活動を起点にしており説得力がある、②活動から得た学びを**SILSのAP(多文化理解・批判的思考)**に接続している、③数字(80回、300人)で具体化している、④留学先での研究テーマまで具体的に書いている。校内選考でも大学側選考でも通用する構造です。


NG例と改善例|採用人事が指摘する落ちパターン

NG1:「英語が好き」「留学したい」で終わる

NG例

私は英語が大好きで、将来は英語を使って世界で活躍したいと考えています。SILSは1年間の留学が必修であり、英語で授業が受けられるので志望しました。

なぜダメか: SILSを志望する受験生のほぼ全員が英語好きで留学志望です。これは差別化ゼロのテンプレートであり、採用面接で言えば「貴社で成長したいです」と言うのと同じ。SILSのAPを1つも引用できておらず、自分の経験的な根拠もありません。

改善例

私が英語に向き合う理由は、「英語ができる」状態を超えて「英語で考え、異なる前提を持つ相手と論理を共有できる」状態を目指しているからです。模擬国連で資料を英語で読み込む中で、文法力ではなく論理構造の組み立てが弱点だと気づきました。SILSの少人数英語授業と必修留学は、その弱点を鍛え直す環境として最適だと考えます。

NG2:他大学にも当てはまる志望理由

NG例

国際的な視野を身につけ、グローバル人材として活躍するために貴学を志望します。

なぜダメか: ICU、上智FLA、慶應SFC、立命館APUなど、リベラルアーツ・国際系の学部はすべて当てはまります。**SILS固有の制度(7クラスター、1年留学必修、約30%留学生比率、6言語の第三言語)**のいずれにも触れていないため、「他大学でいいのでは」と読まれます。

改善例

リベラルアーツ系の学部は他にもありますが、SILSを選ぶ理由は3つあります。①7クラスターから自由に組み合わせられる学際性、②日本語母語学生に1年間の留学が必修である構造的なコミットメント、③外国人留学生比率が約3割(早稲田大学SILS公式、年度により変動)に達する日常的な多文化環境。この3点が揃うのは早稲田SILSだけだと判断しました。

NG3:将来像の解像度が低い

NG例

卒業後は世界で活躍できる人材になりたいです。

なぜダメか: 「世界で活躍」は何を意味するか不明。職種・領域・課題のいずれも特定されていません。志望理由書は「将来像→学部での学び→経験」の逆算で組まれるべきですが、起点の将来像が空っぽだと全体が崩れます。

改善例

卒業後の長期目標は、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)または同等のNGOで、教育を通じた難民の自立支援プログラムを設計する側に回ることです。そのために大学では、政治学・教育学・経済学を横断する学習が必須だと考えています。

NG4:英文SoPで日本語直訳調になっている

NG例

I think that I want to study at your university because I am interested in international issues.

なぜダメか

  • “I think that” は冗長
  • “I want to” は願望のみで意志が弱い
  • “your university” は固有名詞で書くべき
  • “interested in” は具体性ゼロ

改善例

Studying refugee policy at SILS will allow me to combine political analysis with communication theory, two disciplines that I have come to see as inseparable through my Model UN experience.

NG5:エピソードが抽象的

NG例

私は高校時代に英語の勉強を頑張りました。その経験を活かして大学でも頑張りたいです。

なぜダメか: 「頑張った」は何を、どれくらい、なぜ頑張ったかが見えません。具体的な数字・期間・アウトプットが無い経験は、面接官には何も残りません。

改善例

高校2年から英検準1級取得に向けて毎日英語論説文を1本要約する習慣を15ヶ月続け、その過程でNew York Times 紙の論説欄を週1本翻訳して英語ブログに投稿しました。読者からのコメントを通じて、英語の論説文には「主張→反論の想定→再反論」というパターンがあることを体感的に学びました。


面接で「なぜSILSか」を1分で答える構成

AO入試の面接、一般選抜後のオリエンテーション、入学後の英語インタビューなど、SILSでは口頭で志望理由を語る場面が必ず訪れます。1分で簡潔に伝える構成テンプレを紹介します。

1分回答テンプレ(結論→根拠→将来像)

【0-10秒】結論
「私がSILSを志望する理由は一言で言えば、〇〇です」

【10-30秒】根拠となる経験(1つに絞る)
「高校時代の××という経験から、△△の必要を感じました」

【30-50秒】SILSでの学び
「SILSの7クラスター/必修留学/少人数授業を通じて、□□を学びたい」

【50-60秒】将来像
「卒業後は◇◇の領域で、〜という形で社会に還元したい」

1分回答例

私がSILSを志望する理由は、「英語で考え、異なる文化背景を持つ相手と論理を共有できる」力を本気で身につけたいからです。

高校で模擬国連クラブのリーダーとして100名規模の会議を運営する中で、英語の語彙力以上に、論理を相手の前提に合わせて組み立て直す力が必要だと痛感しました。

SILSの7クラスター横断カリキュラムでは、政治学だけでなく哲学やコミュニケーション論も学べるため、この力を鍛えるのに最適だと考えています。1年間の必修留学では、難民政策が活発に議論されている欧米の協定校で学びたい。

卒業後は国際機関やNGOで、難民の若者が学業を継続できるプログラムを設計する側に回りたいです。

→ 詳細: 面接の志望動機、どう話す?1分で伝わる回答術

→ 詳細: 面接でよく聞かれる質問TOP5と答え方のポイント


よくある質問(FAQ)

Q. SILSのAO入試は英文SoPだけで合否が決まりますか?

いいえ。書類審査(英文SoP・成績・英語スコア・活動報告書)に加えて、Critical Writing 120分と日本語エッセイ30分の筆記審査があります。書類が良くても筆記が崩れると合格は難しく、逆もまた然りです。書類と筆記を別物として準備してください。

Q. 英検準1級・TOEFL iBT 80点で出願できますか?

公式の最低基準は年度ごとに変わるため必ず公式要項を確認してください。当塾の指導実績で見ると、AO合格者の英語スコアはTOEFL iBT 95前後・IELTS 7.0前後・英検1級が中心帯で、準1級やiBT 80前後は分布の下限に位置します。これらの数値はあくまで合格者帯の傾向値であり、出願基準ではありません。スコアアップに時間を割きつつ、SoPと活動実績で勝負する戦略を組み合わせるのが現実的です。

Q. SoPは生成AIで書いてもいいですか?

生成AI利用は近年、各大学が不正行為と明示する流れにあります。早稲田大学社会科学部の2026年度全国自己推薦入試要項では、生成AIで作成した志望理由書の提出は不正行為とされました。SILSも同様の方針が示される可能性が高く、自分で書いて自分で推敲するのが原則です。アイデア整理に使うのは構いませんが、本文をAIに書かせるのは避けてください。

Q. 帰国生でなくてもAO入試で合格できますか?

可能です。実際、国内の高校で過ごした受験生の合格事例は毎年多数あります。重要なのは「英語ができる量」ではなく、「英語を使って何を成し遂げたか・成し遂げたいか」を具体的に示せるかです。模擬国連、国際協力ボランティア、英語ディベート、海外短期留学などの経験をSILSのAPに接続して語れるかが分かれ目になります。

Q. 一般選抜の人もSoPを準備すべきですか?

出願時の提出は不要ですが、強くおすすめします。入学後のオリエンテーションや個別面談、留学先大学の選考、奨学金申請など、SILS生活では志望理由を英語で語る場面が頻出します。受験のタイミングで一度書いておくと、入学後の意思決定の軸にもなります。

Q. SILSと上智FLA、ICU、慶應SFCの志望理由書はどう書き分ければいいですか?

各大学のAP・固有の制度を起点として書き分けるのが鉄則です。SILSなら「7クラスター」「1年留学必修」「高い留学生比率」、ICUなら「メジャー制」「ELA」、SFCなら「学部横断と研究プロジェクト」、上智FLAなら「3コース制」など。同じ自分の経験を素材にしても、接続先の制度を変えることで4枚の異なるSoPが書けます。

Q. 添削は誰に頼めばいいですか?

英文SoPは「日本語の論理整理」と「英語のネイティブチェック」の2段階が必要です。理想的なステップは次の4つです。

  1. 日本語でアウトラインを書く(将来像→経験→学部での学び→キャリア)
  2. 総合型選抜の指導経験がある日本人講師に論理構造の添削を受ける
  3. 英語で本文を書く(直訳ではなく英語の論理で再構築)
  4. 英語ネイティブまたは英文ライティング指導経験者に英語表現のチェックを受ける

ステップ2と4は別人に依頼しても構いません。むしろ「論理の人」と「英語の人」を分けたほうが、それぞれの専門性を活かせます。


まとめ

早稲田SILSの志望理由書は、英語学位プログラムという特殊性ゆえに他学部とはまったく異なる準備が必要です。

  • AO入試:英文SoP+Critical Writing+日本語エッセイの3点セット
  • 共通の評価軸:8つのADから2〜3項目を選び、エピソードで深く根拠を示す
  • 英文SoP:日本語の起承転結ではなく、結論先出しのパラグラフ構造
  • NG:「英語が好き」「留学したい」で終わる、他大学にも当てはまる、将来像が抽象的
  • 準備期間:英語スコア・活動実績・SoP執筆を逆算すると最低1年半の準備が望ましい

採用人事として何千人もの志望動機を読んできた経験から断言できるのは、「具体性」と「自分にしか書けない経験」を持つSoPが最後まで強いということです。テンプレートをなぞるだけのSoPは必ず見抜かれます。自分の3年間を棚卸しし、SILSのAPに接続するプロセスから始めてください。


サービスのご案内

「オープン添削」では、採用人事10年・総合型選抜指導4年100名以上の経験を持つ講師が、志望理由書のアウトライン設計から本文添削までサポートします。

SILSなど英語入試の対応について:当サービスは日本語アウトラインの論理構造設計を中心にお手伝いします。英文SoPの英語表現添削は、提携の英語ライティング専門家へのご紹介、または受験生ご自身でネイティブチェックを受けていただく組み合わせをご提案しています。「論理の人」と「英語の人」を分けて使うのが、結果的にコストパフォーマンスも品質も最も高くなります。

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本記事監修者

オープン添削 主任講師

上場企業の人事部にて新卒採用を10年担当し、延べ数千人の志望動機・自己PRを面接官として評価。その後、大手総合型選抜専門塾で4年間に100名以上の受験生を指導し、早慶上智MARCHを中心に多数の合格者を輩出。「大学合格をゴールにしない志望理由書」を理念に、企業が将来求める人材像から逆算した指導を行う。人事担当者・現役大学生への一次取材で得た最新の知見を、添削とアドバイスに反映している。


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